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1.きっかけ

 うーん。まずはじめは、「きっかけ」。
 散文書くのって難しいなぁ。
 もっとね、ちゃんとした文章で散文っぽく(かっこよく?)いきたかったんだけど、
そんなこと考えてたら一行だって進まないから、まぁ軽くいつものように書き始めることにしました。

 私は詩を読んだり書いたりするのが好きなんだけど、
その「きっかけ」っていつだったんだろう、って昨日くらいから考えてた。
で、あぁ、あのときだったのかも、と思い出したのが、映画「人間の証明」。
私はまだ小学生で、母と姉と三人で映画館に観にいった。
幼い私には少し難しい内容だったように思うけれど、
ジョー山中扮する息子の哀しさがいつまでも胸に沈んで、
悲しいのじゃなくて、哀しいというのを理屈じゃなく覚えさせてくれたような気がします。
その映画のモチーフに使われていたのが、

 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうねえ?
 ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで
 谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ

で始まる、西條八十作「帽子」でした。
全掲載したいけど、それって問題あるのかなぁと思ってやめときました。
やさしいんだけど、なんとなく切なくなるようなとってもいい詩なんですよ。
私は映画のリーフレットをちっちゃく折り曲げて、ポケットにつっこんで帰ってきました。
そこには、その「詩」が掲載されていたからです。
うちに帰って夜、ひとりになってから折りたたんだ紙を広げて、
その詩を何度も何度も読みました。
憶えてしまうくらいです。

麦わら帽子が渓谷に落ちていく映画のシーンと詩の言葉が相まって、
布団の中で泣きました。

きっと「詩」というものを意識したきっかけは、あの時だったんじゃないかと思うのです。


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