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049:礼(幸くみこ)

礼服が鴨居で揺れて父さんはヴァージンロードの練習をする

048:凧(幸くみこ)

工作で作った凧は野っ原を削って折れた 空を知らずに

047:ひまわり(幸くみこ)

ひょろりっと日陰のひまわり 植えたのは私だけれど誰にも言わない

046:設(幸くみこ)

真夜中がぱっくり口をあけている 建設中のビルを見上げて

045:楽譜(幸くみこ)

我輩の楽譜と寸分たがわずに弾けって言いそう ベートーベンは

044:鈴(幸くみこ)

舞い上がる蝶のつがいをからかって風鈴が鳴る廃校あとに

043:宝くじ(幸くみこ)

宝くじ売り場でけずるスクラッチ十円玉より五百円玉

042:鱗(幸くみこ)

クレーンが空の鱗を指さして 昔ここらは海だったんだ

041:存在(幸くみこ)

腋の毛の存在意義ってなんだろね 風呂場の鏡に怠惰なわたし

040:粘(幸くみこ)

ぐちゃぐちゃに丸めた粘土のかたまりにうっすらのこる目とか耳とか

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